庭でハチを見かけたとしても、すぐにそれを怖がる必要はありません。花や植木の多い庭であれば、ミツバチが蜜を集めにきますし、スズメバチなどもエサとなる昆虫を刈りに集まってきます。スズメバチを自分の庭で見ると恐ろしい感じがしますが、このように単独でエサを集めにきている蜂の場合、めったに人を刺すことはありません。こちらから何もしなければまず大丈夫でしょう。

　部屋の中に大きな蜂が入っていてびっくりすることがあります。たいていガラスのところにいますが、これは光に向かって飛ぶ習性があるからです。おそらくどこか別の窓が開いていて、そこから迷い込んだのでしょう。この場合も、蜂が襲ってくることはほとんどなく、たいていは、近くの窓ガラスを空けてあげると自分で外に出て行きます。それでも、心配な方はご相談ください。

■蜂が本当に怖いとき

　蜂が本当に怖いのは、近くに巣がある時です。ハチの巣があれば、蜂は巣を守るために攻撃してきます。自宅の庭に巣があれば、そこは危険地帯になります。巣があるかどうかを確認する方法としては、蜂が一箇所から放射状に飛び出していれば、そこに巣があります。

　もう一つ、よく被害が報告されるケースとして、洗濯物にアシナガバチがくっついている場合があります。蜂がいることに気付かずに衣類を着てしまうと刺されてしまいます。この場合も、近くに巣がある場合が多いです。