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自分で駆除できるか
よく問い合わせのある質問に、「蜂の巣を見つけたのだが、自分で駆除しても大丈夫だろうか?その場合どうすればいいか?」というものがあります。答えに迷う質問です。というのも、それでもし刺されてしまった場合、こちらでは責任を負えないからです。特にスズメバチの場合、生死にかかわる問題に発展しかねないので、可能な限り専門家に依頼するように勧めています。
アシナガバチの場合、しっかりと防護をして駆除に臨めば個人でも駆除することは可能です。しかし、この場合も自己責任でお願いします。
市町村によっては、住民にスズメバチ用の防護服の貸し出しを行っていますが、まったくの素人がスズメバチの巣の駆除を行うことは非常に危険です。
スズメバチは巣の直径が25センチを越えると、成虫数が多くなり、攻撃性も急に強くなります。また、高所作業となる場合が多く、脚立からの転落という、思わぬ事故も生じかねません。
駆除が中途半端になると、ハチの気が荒くなり、二次的な事故につながったり、もともと一つだった巣口が数箇所になったり、大きくなったりして手がつけられなくなることもあります。特に巣が壁の間や天井裏などの閉鎖空間にある場合、巣を完全に駆除することが難しく、再び勢力が盛り返すことも少なくありません。
このような理由から、防護服の製造元、販売元 ともに一般の方に防護服を貸し出して、スズメバチの巣の駆除をおこなってもらうことは勧められていませんし、そのようなことがないように注意が呼びかけられています。実際、毎年、数件程度、防護服を身に付けた上からスズメバチに刺されてしまったという報告が販売元の会社には寄せられています。
各市町村も、万が一事故が発生した場合、補償問題にまで発展しかねないので、防護服の貸し出しを行うかどうかに関しては、極めて慎重に事を進めるべきでしょう。
過去に、ハチに刺された経験のある人は、ハチアレルギーの症状が出る危険性が高くなります。詳しくはアナフィラキシーショックを参照してください。
死亡事故の発生したケースを見ても、過去にハチに刺されている方はより危険性が高くなります。自分で駆除することはおやめください。
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